美容室のキャッチコピーやブログで1流メーカーや高価な薬剤の使用を誇らしげに謳っているのを見かげますが、
正直どうなの?と思います。
確かに以前、韓国製のヘアカラー剤で粗悪品に出会ったことはありますが。
ダメージは少なかったけど、とにかく発色が悪かった。(笑)
ウェーブ剤について書かせていただきます。
一般的なウェーブ剤は還元剤守勢がチオグリコール酸(システインが少し含まれているものも多い)のものが主で、
膨潤力の㏗は8〜9前後です。
他にシステアミン、亜硫酸塩、スピエラ等があります。
ウェーブ剤で髪の毛が痛む原因はこの還元と膨潤作用が原因です
それぞれの還元剤にメリットデメリットがあり、故に毛質とスタイルにより、目利きの出来る美容師は選択します。
還元剤の原材料値段はどこも同じようなものです。
カラー剤も然り。
どこのスーパーでも、同じものは値段に大差はありません。
同じ理屈です。
ヴァンテアンで使っている特殊なウェーブ剤です。訳あり毛質用です。
左側の薬品は還元剤がチオグリコール酸で、㏗5の中性の薬剤です。強還元+弱膨潤
ベル・ジュバンスというパーマがこれに近い。
中央は還元力の弱い亜硫酸塩(ワインの防腐剤に使われる)が還元剤で、㏗10の強アルカリの薬剤です。弱還元+強膨潤
十仁パーマがこのタイプです。
右側はスピエラ(別名ラクトンチオールでCD等の電子部品の表面加工に使われている)という還元剤で尚且つ㏗5。弱還元+弱膨潤
余談ですが、血圧降圧剤のワーファリン錠等を服用している方の毛髪は、チオグリコール酸のウェーブ剤は使えません。
体毛は血液から出来ています。
ワーファリン錠に影響された血液による毛髪は、チオグリコール酸に過剰反応を起こします。
厚かましいながら、これを分析したのは私です。
パーマ剤の値段は同じ成分なら、添加物により大きく左右されます。
食品と同じく、パーマ剤カラー剤もこの添加物が曲者です。
時に不必要なものが見受けられます。
美容師の技術力とカンを鈍らせる原因ともなり得る代物です。
一流シェフは化学調味料は使わないでしょ?多分。
なので、1流メーカーや高価な薬剤は良いとは限らないのです。
大切なのはレシピ!技術者の使いこなしとコーディネート。
どうゆう薬剤を使用しているのか解りやすく説明してくれて、尚且つ他店と何が違うのか?
を解りやすく説明してくれるサロンこそ信用できます。
ヘナ(香草カラー)もあります。