少子化が止まらず、日本という国の将来が危ぶまれている。
年1%。
10年で1割、今の20代が現役である30年後には3割減少する。
地方はインフラの維持が危ぶまれる。
『首位は半減「2035年人口減少率」関東市区町村350』
https://toyokeizai.net/articles/-/727347
今年1月の記事だが。
6月には
厚生労働省が5日に発表した2023年の人口動態統計(概数)によると、東京都の「合計特殊出生率」(女性1人が生涯に産む子どもの推定人数)は、全都道府県で最低の0.99だった。
というニュースが出た。
出生率低下の理由に経済的要因が大きな要因とされているが
実はヨーロッパでも少子化対策で財政支出をしている国があるが、結果は伴ってはいない。
確かに少子化の要因に経済は関係あるが、ファクターの1つでしかない。
大東亜戦争戦後の当時最貧国だった日本や
現在、発展途上国であるアフリカにおいて
ニジェール(6.82)、ソマリア(6.31)、チャド(6.26)、コンゴ民主共和国(6.16)、中央アフリカ(5.98)
といずれもアフリカ大陸の中ではのGDPは中位以下国々の出生率が高い。
つまり
『出生率の高さ=豊さ』
では無い。
ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、ラファエロが活躍したルネッサンス時代の世界人口は約4.3億人〜5億人と言われています。
ロ―マ帝国が滅亡した5世紀から19世紀までの1400年間で、人口は3.6倍程度の増加です。
ところが産業革命が19世紀に起こると人口は爆増し、
21世紀に入り、たった200年で7倍以上になります。
ここからは私の私見ですが
少子化は人類の新陳代謝の一環から起こるものであろう。
国は 発展途上国→新興国→先進国 この様に成長する。
発展途上国では医療が整備されておらず出生率は高いが死亡率も高い。
ところが新興国になると医療環境が改善され死亡率が低下する。
人口膨張が始まり国内消費の高まりとともに経済成長し先進国に向かう。
戦後の高度成長期の日本。
正に「人口はすな わち国力である」毛沢東&ルーマニア独裁者チャウシェスク。
先進国となり、国民は豊かさと平和を享受し、幸福感に包れる。
しかしながら人類の歴史をみれば、常に食料と水不足に悩まされて来た。
今も10%が飢餓に苦しみ、5%が餓死し続けている。
人口膨張に食料生産と水の確保が追い付かない。
先進国が少子化にならないと、飢餓と餓死者がより増加してしまう。
つまり、少子化は先進国となり豊かさを手に入れたら終了!という人類の新陳代謝である。
それと先進国では格差が広がる。
テクノロジーが進み、インフォメーション、コンテンツとデバイスが格段に豊富になる。
それを理解できるのは人口の50%。
さらに使いこなせるのは理解者の50%。
つまり25%の優秀な民とそうでない民に分かれる。
人間のDNAは自己防衛能力を有し、保守機能があるという。
なのでそうでない民のDNAは、子供を作らないという信号を出してしまう。
1980年代まで、まだ癌が不治の病頃、「癌の家系に少子化の家庭が多い。」という説があった。
人間のDNAはその中に癌の兆候を発見すると、自己防衛機能で子供を作らないという信号を出すためだという。
癌で他界した俳優の石原裕次郎さん、夏目雅子さんには子供がいない。
もう一つ、
1985年の男女雇用機会均等も少子化の原因である。
それまでは女子は短大で就職後、数年で寿退社を迫られる。
正に男尊女卑社会。
それにより男性は女性に対して上から目線でいられた。
亭主関白が成立した。
ところが男女雇用機会均等法でそのヒエラルキーが崩れてしまう。
元々多くは女性の方が優秀であるが故に、男性を見下してしまう。
それにより1980年代後半に社会人となる団塊ジュニア以降の女性は非婚化が加速した。
90年代に入ると多くの女性から嘆きの声を聴いた。
「いいな!と思う人は皆妻子持ち。」
不倫に流された。
今の女性は同世代の男性に惹かれるものが無く、
結婚する気になれないのだ。
在日韓国人作家、柳美里の『命』という本があります。
柳美里とは
劇作家、演出家で「東京キッドブラザース」主宰の東由多加と入団後まもなくの16歳の頃から(東は当時39歳)約8年間同棲し、
別れた後も東の死去まで交流があった。
ある既婚者男性との間に長男を妊娠し、結局その男性と破局した際も東由多加はよき相談相手であった。
東が2000年4月に死去するまでの3か月間、柳の長男を一緒に育てたが東の臨終には立ち会えなかった。
『命』はその頃の自叙伝です。
その中の
激情型の母親に、私生児を身ごもり、出産することを打ち明けた際の
翌朝の母から贈られたファックスの記述ですが、
この世にうまれて、いろんな人に出逢っても、自分の子どもに巡り逢えない人ほど淋しいひとはいません。
名声や財が何でしょうか?
自分自身との孤独な戦いをつづけた第一幕が終わり、
今まさに人生の第二幕が開こうとしているのだと思います。
という一節がある。
多くの女性に読ませては如何だろうか。
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