1992年〈平成4年〉生まれです。
福岡堅樹選手が花園に出場した際の初戦は我が母校本郷高校である。
サッカーとラグビー、競技の違いが競技者の人格の違いにも影響するのが興味深いです。
やはり引退したサッカー元日本代表の中田英寿選手と比較してみましょう。
本郷高校サッカー部、ラグビー部を経験した視点から語ってみます。
以下敬称略とさせていただきます。
ラグビーとサッカー、ルールは勿論ですが内面的な部分において大きく違います。
サッカーでは時にチーム監督以上のスター選手が存在します。
代表的なのがフランツ・ベッケンバウア、マラドーナ、ラモス瑠偉。
彼らの監督との対立の話はよく耳ににしました。
共通点はエゴイスト。
フランツ・ベッケンバウアは1974年西ドイツ大会で、1次リーグ東ドイツ戦に敗戦すると選手だけでミーティングを開き
「今後は私がこのチームの監督だ!」
とヘルムート・シェーン監督を蚊帳の外に押いやった。
同時期のヨハン・クライフが現役時代にこの手の衝突が無かったのは、当時斬新だったトータルフットボールの戦術を編み出し、具現化させた偉大過ぎる監督リヌス・ミケルスの元でプレーすることが多かったからであろう。
WM74大会後のインタビューでクライフは大会前を振り返り
「かつてあれほどハードな練習をしたことは無い!」
と語っている。
晩年のミケルスとクライフ二人の対談の映像で、お互いの信頼関係の深さが伺えた。
ただWM74大会においてオランダチームの背番号は変更的なアルファベット順だった。
但しクライフは例外的にこだわりの14だった。
クライフが14にこだわったのは当時9はデイ・ステファノ、10はペレのイメージだった。
これでは歴史に残らない!そんな番号を付けてどうする?と14を好んだ。
14はアヤックス時代に怪我で控えメンバーだった試合で大差の負試合を見かね、出場する為にロッカールームに残っていた14番のユニフォームを身に着けピッチに飛び出した結果、奇跡的大逆転をしたのがきっかけです。
ラモス瑠偉は川淵三郎から「オフトジャパンは良くも悪しきもラモスのチームだった!」と言わしめた。
またベルディの新監督に規律を重んじるエメルソン・レオンが就任すると「嫌な奴が来た!」と言い残し、京都パープルサンガに移籍してしまった。
中田英寿はフィリップ・トルシエ監督下での日韓ワールドカップ後、トルシエの管理に嫌気が差し1度代表の引退を宣言している。
釜本邦樹や本田圭佑もこのタイプだが、特に本田圭佑は代表では、やはり偉大過ぎる監督岡田武史だったので自分を抑えていたのであろう。
近年のサッカーの強豪チームにも守備無などの特権付きの絶対的なスーパースターの存在がある。
ジネジーヌ・ジダン、リオネル・メッシ、クリスチャン・ロナウド、遠藤保仁。
サッカーの場合、宮本恒靖や長谷部誠のような守備的な統率力を持つDFと前線へのスルーパスを出すMF、それを決めるゴールハンターのFWの各ポジションに絶対の選手がいるとそれだけで大きなアドバンテージになります。
個人での力がチームに及ぼす影響はラグビーに比べサッカーの方が高いからでしょう。
なので特権階級のプレイヤーが存在するのでしょう。
因みにFWの釜本邦樹は現役時代にペナルティーエリア内右斜め45度の位置でボールを受けたら、「目を瞑っていても決められる!」と豪語していた。
な訳ない!と思いますが。
が確かに釜本がいるといないではチームは大違いであった。
FWまたはMFに突出したスター選手が多いのがサッカーの特徴です。
なのでサッカーのキャプテンはリーダーシップというよりはまとめ役なのでDFに多いような気がします。
対してラグビーは監督が絶対です。
戦術からメンバー選びまでほぼ監督が全支配します。
しかしながら試合中は監督権限はキャプテンに委譲されます。
なのでラグビーの監督は試合中はスタンドで観戦しフィールドに支持を送ることはありません。
これは監督とキャプテンの信頼関係が厚くないと成り立たない。
ラグビーにおいてはサッカーのように守備無などのは特権階級のプレイヤーは存在しない。
ラグビーでは監督は守備の出来ない選手はまず代表に呼ばれない。
典型的な例が国学院久我山→早稲田大学→サントリーのプリンスと呼ばれた本城和彦。
最近では東福岡→早稲田大学→パナソニックの怪物藤田慶和。
この2選手の守備は正にザル。
これも選手が監督に反旗を翻すことが少ない理由です。
ラグビーは松尾雄二、平尾誠二、本条和彦に田村優などに代表されるスタープレイヤーはBKに多いのですが、彼らが仕事ができるのは強力なFWがフィールドを優位に支配し、生きたボールをBKに供給するからこそ成り立つ。
なのでBKのスタープレイヤーはFWの存在あっての自分だと理解している。
ゆえに変人ではあるが決してエゴイストではない。
松尾雄二は現役時代新日鉄釜石、日本代表での試合後のインタビューで
「いや〜、又今日も森さんに迷惑かけちゃって!ほんと申し訳なかったです。」
とよくコメントしていた。
森さんとはBKだが当時の同じ新日鉄釜石のチームでプレイングマネージャーだった3才年上の森重隆。
森重隆は福岡賢樹の福岡県立福岡高等学校の先輩にあたる。
一般的にサッカーの場合退場者が出るとBKのメンバーはそのままに大概はFWのメンバーを減らす。
方やラグビーはスクラムもありボール支配が絶対なのでFWのメンバーは減らせない。
FWを減らすとBKにボールが回らず試合にならないのです。
つまりゲームで目立つのはスタンドオフなどのBKだが、ゲームの勝敗を左右するのはFWである。
ラグビーのポジション
このようにFWのなかでもフロント、セカンド、バックローに分かれ更に6ポジションの呼称がある。
BKはハーフバック、スリークオーターバック、フルバックに別れ5ポジションの呼称がある。
つまりそれぞれの役割分担が明確でかつ重要なのである。
ということは一人でも欠けるとサッカー以上にマイナス要因が高まる。
中田英寿や川口能活、権田修一らがミスした味方選手を怒鳴り散らすのをよく見かけたが、ラグビーではほぼほぼ皆無。
これはチームプレーが重要な故であるラグビーの特徴です。
私もサッカーの試合中にミスしたチームメイトに対し個人攻撃したことがあるがラグビー時代では皆無だった。
例えばラグビーのスクラムで押されるのはフロントローだけの責任ではない。
セカンドロー、バックローを含めて8人全員のせいである。
ジャツカルやタックルでターンオーバーされるのは、その個人の責任よりは周りのフォローアップに原因がある場合が多い。
正に『For the Team』。
なのでラグビーのキャプテンはチームをまとめるというよりは鼓舞するタイプが多いようです。
もう一つラグビーの場合、大学以降から頭角を現す選手が多く見受けられます。
一つはフィジカルが物を言うラグビーゆえだからです。
高校ではさほど問題ではなかったフィジカルだが、大学以降はそのフィジカルが大きくが物を言うようになる。
もう一つこれが大きな要因なのですが、サッカーはひらめきと決断力のスポーツだが、ラグビーは読みと計算のスポーツである。
ラグビーのゲームプランはかなり綿密で、相手チームのタイプだけではなく、天候等複数の状況を踏まえたうえでの計算の基にした判断力が求められる。
年々ゲームプランは綿密になり、我々の時代よりも今の選手の方が数倍頭を使ってプレーしている。
なのでゲームのプランに対しての理解能力と適応能力が長けた選手が名選手の必要条件、つまりインテリジェンスが非常にものを言うようになる。
福岡堅樹は筑波大学情報学群を卒業しパナソニックワイルドナイツに加入しました。
2021年2月20日、順天堂大学医学部医学科に合格します。
実は小学生時代にピアノの全国大会でも優勝しています。
ストイック、勤勉、インテリジェンスを兼ね備えた選手です。
引退に関して福岡堅樹のチームメイトは肯定的なコメントとエールを多く寄せています。
中田英寿は現役最後の試合となった2006年ドイツW杯で1次リーグ敗退が決まったブラジル戦の終了と共に暫く天を仰ぎピッチに寝転ぶも、歩み寄る者チームメイトは皆無だった。
キャプテンの宮本恒靖ですら手を差し伸べなかった。
日の丸を被りピッチで一人仰向けに横たわるを観ていて「そうなのか!」という違和感は今でも鮮明に覚えている。
勉強家で韮崎高校時代から将来海外でプレーすることを想定して、常に語学の教材を肌身離さず持っていた中田英寿にストイックで勤勉ではあるがインテリジェンスの匂いはしない。
ドーハの悲劇のイラン戦終了時、ハンスオフト監督はピッチに座り込み放心状態のラモス瑠偉に歩み寄り、肩を叩きねぎらいの言葉をかけている。
そして中田英寿は極度の偏食家であった。
ラグビーは偏食家ではプレイヤーとして成り立たない。
実はジーコジャパン内でドイツ大会本番前から中田は戦術をめぐりチームの中で孤立していた。
にも拘らず中田は自分の意思を曲げず、最後は食事も一人でという完全孤立状態に。
それに関しては監督のジーコは何の改善策も打たなかった。
後にジーコが監督としての技量不足を指摘された要因の一つである。
因みにWikipediaの中田英寿の中に
「1996年アトランタ五輪に出場し、後に「マイアミの奇跡」といわれるブラジル五輪代表戦勝利に貢献した。次戦のナイジェリア五輪代表とは、強化試合やU-17世界選手権(現U-17W杯)で対戦していた中田は、勝てない相手ではないと判断。ハーフタイムには日本のDF陣に対して「もっとラインを押し上げてくれないと攻撃できない」と意見するが、前半、日本のDF陣は身体能力に物を言わせて攻めまくるナイジェリアに圧倒されており、中田英寿の意見は受け入れ難いものだった。それを見咎めた西野朗監督に叱責され、信頼を失って最終戦は外された。同じく下の世代から選出されたDF松田直樹も、実は中田と同じ意見であったが、世界を知らない上の世代には言ってもわかってもらえないと思い黙って見ていたという 。」
とあります。
当時でキープレイヤーの1人だったのにもかかわらず、ハンガリー戦のメンバーから外れていたのは疑問に思った。
西野朗監督はやはり名将なのでしょう。
前園真聖もアトランタ五輪を語る際、中田英寿に言及する事を聞いた事が無い。
ラグビーを語る上でのもう一つのエピソードだが、清宮克幸氏が早稲田大学ラグビー監督時代に
「野球選手は喋れなければいけない。ラグビー選手は喋れる。サッカー選手は喋れない。そんなスポーツを親がやらせたいと思いますか?」
これ、清宮さんらしいけどかなり際どい。
早稲田大学監督として結果を残したから言えるのでしょう。
ただしアンチ清宮が多いのも事実。
このようにサッカーは個人の力がチーム力に直結するスポーツゆえにエゴイストな選手が大成するのでしょう。
対してラグビーは個人とチーム力が直結しにくいので、スター選手といえども和を重んじるタイプが名選手になるのでしょう。
もう一つラグビーはレフリーが絶対でサッカーのようにレフリーに逆らうことは皆無。
正に紳士のスポーツ。
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