『「理容業・美容業」の倒産が急増、過去最多を更新(東京商工リサーチ)』
『飲食店の「倒産」件数が過去最多となる見込み。「酒場・ビヤホール」業態で倒産増加』
飲食店と理美容室が衰退するのはオーバーストアと後継者不足。
西ヶ原巣鴨界隈でも個人の飲食店がほとんど閉店をしています。
地蔵通りでも『ときわ食堂』もFCチェーン化し美味しくなくなった。しかも高い。
高岩寺の真向かいには『タリーズ』。
チェーン店はあっという間に入れ替わる。
そんな中高級レストランはどこも忙しいようです。
私が若い頃、巨匠の上野須美子先生主催の『日本ヘアードレッサーズ』に所属し、勉強させて頂いていました。
セミナー会場は赤坂のタカラ椅子会館。
ある日年配の先生方も参加される大き目なセミナーがあり、終了後は先生方数人と懇親会でした。
上野須美子先生の行きつけのやや高めのフレンチレストラン。
ドレスコードはありません。
その時に上野須美子先生がメインをオーダーをした際、主食にパンを選択しました。
すると。
「先生、出過ぎたことを申しあげるようで申し訳ありませんが、このお料理にはライスの方がよろしいかと?」ボーイ長
「私はパンが食べたいの!」上野先生
「その気持ちはご察し致しますが、このお料理にはパンよりはライスの方が合いますので、ここはひとつ私の顔に免じて是非とも!」ボーイ長
「・・・・・・」上野先生
すったもんだの末、上野先生が折れてライスを。
「ああ成程、これはライスの方が合うわ!」上野先生
セミナーの後、更に学びを頂きました。
20代半ばの頃、パリに滞在していた時にジャケットが必要になったので従兄弟に教えられ、マレ地区(だったと思う)に買い物に行った時の事です。
1軒の店に飛込み、秋用のジャケットを探していました。
数か月間の滞在なので汚れが目立たないGジャンとモスグリーンの厚手のジャケットを手にしました。
横から30代の女性の店員が現れ
「Que puis-je faire pour vous?」マヌカン
言葉が解らないふりをしていると、正面に立ち私を睨む様にしながら
「What can i do for you ?」マヌカン
たじろぎながらもジャケットを相談すると厚手のオフホワイトのジャケットを持ってきた。
私からGジャンとモスグリーンのジャケットを取り上げ、代わりにそのオフホワイトを手渡した。
「YouはDARKはな色は似合わない。Because、髪の毛がBLACKでしょ?瞳も。皮膚はYELLOW。だからDARKはNes pa!」マヌカン
私の希望は無視で絶対譲らない。客は俺なんだが?
最期に
「Washing?No problem!」マヌカン
オフホワイトのジャケットを着てMetroに乗る私が居た。
素晴らしいプロ根性。
ただかなり上から目線、人種差別か?
因みにそのジャケット日本円で7〜8千円。円高だったので今は1万円位だが着心地デザインとも申し分ない。
当時日本で洋服の買い物は『三峰』を利用していましたが、スタッフの方のコーディネートの意見は大変参考になりました。
2019.12.29のブログに書いたラーメン屋のオーナーもまさにプロです。
人口減少社会の中ではサービス業の価格競争には無理があります。
しかしながら高料金で顧客満足を高めるためには提供側はプロでなけれななりません。
そのプロが育たない環境にあります。
後継者不足は足りないだけではなく、人材難もある。
食関係者が指摘するのは化学調味料に壊された舌。我々の業界では失われた感性。
アナログ志向の弱いデジタル現代人は理美容師や調理師に向かないのです。
職人は反省と鍛錬と経験の積み重ねにより育まれます。
サービス業のプロフェッショナルとして重要なのはアナログ思考です。
探求心、時空間での思考回路、つまり読み。
それらを有しない者が理美容や調理師のプロフェッショナルには向かないでしょう。
つまり現代のデジタル社会では業界にそぐわない人材ばかりになり、結果人材難になったわけです。
昔大手チェーンの経営者と話をした時に「100店舗は行ける!」と豪語していました。
正直私は懐疑的でした。
現代人が肉体的にも精神的にも劣化している現実は12/13のブログに書いています。
読書とは無縁でとクラシック音楽も聴かず。モネとダリの区別もつかないそんな人間が美容師に向くと思いますか?
私生活でファストフードやインスタントラーメンばかりで、土居 まさると土井 勝の区別が出来ない輩が作る料理に期待できますか?
しかしながらアナログ志向を持ち、有能な人材も少ないですが存在します。
ただ正に宝探しが現状でしょう。
もし宝を手に入れたならば社会保険を含め一般企業に劣らぬ待遇で迎え入れるべきです。
宝を手に入れることが出来るまでは自身が消費者の支持を受けるべく日々精進することで生き残れるでしょう。
美容師や調理師は本当はハードルが高い職業なのです。
それなりのポテンシャルが求められるはずなのに。
大方の美容師は消費者に価値観を持たれずカット専門師と化すでしょう。
時代はファストフード&ファストファッションなのだから。
ある意味では間違いなくオワコンです。
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