正に美容師の現状を炙り出す記事。
『1日14時間以上働いても「手取り15万円」 美容師らの“苦境”』
「朝8時から夜10時まで働いても、手取りで月15万円しかもらえないケースも珍しくない。
美容師たちはいま、どんな状態に置かれているのか。改善の方向性は見えているのか。」
「朝8時から夜10時まで働いても、手取りで月15万円
流石にこれはほぼ無い。」
少子化とオーバーストアーで、これではスタッフは来ない。
流石に私も業界の将来に疑問を抱き、娘たちには継がせませんでした。
「超がつく男社会でした。アシスタントは雑用ばかり。
別の店では、同期が蹴られたり、殴られたりのパワハラを受けて。
スタイリスト・デビューも年数ではなく、いかに気に入られるか。
嫌われた人は、いつまでもデビューができないのです。
目の前に1000万円を置かれても、絶対に戻りませんね。もうやりたくない。
美容師という職業がよっぽど好きでないと、あの環境下で働き続けるなんてできませんよ」
これは一部のチェーン店美容室等では実際にある。
うちでも10年前の支店で実際にあった。
社員は基、パートまで愛想を尽かし退職が続いた。
原因は当時の無能店長。
社員のイジメは見て見ぬふりどころか、自分になつかないスタッフには自らイジメる。
勤勉さはなく、講習は行かない。
そのくせ、鼻っ柱だけは強い。
上司の指示は無視。
休みの日はパチンコ。
リリーフ的な採用だったが、流石にその店長は辞めさせた。
うちで3店舗目の30代前半の中途採用の男性だった。
因みに大手チェーン出身。
独立するも店は手放す。
八潮の中堅のチェーン店の店長になったが、ホットペッパービューティーでクレームの口コミを量産。
今年になり、辞めたらしい。
まあ何処へ行っても務まらないのは当然。
恐らく今は1000円カットであろう。
近年、この手の輩がやたらと多い。
東京都内にある美容師専門学校の関係者は
「当時は大学を蹴って専門学校に来る人もいた。
今は来ない。
ブラックだってわかっていますからね。」
そう、我々の世代は大卒美容師が一定数存在した。
私より1学年上の美容学校のある女性の先生は日比谷高校卒。
早稲田大学を受験したが不合格だったので美容師を選んだ!という。
本人曰く
「早稲田以外、私の中では大学では無い!」
未だにお付き合いさせて頂いている。
「美容師・理容師ユニオンの原田仁希(にき)代表(33)は、実態を次のように説明する。
ここ20年、美容師業界の長時間労働はずっと問題視されていました。
社会保険の未加入も残業代未払いも少なくなりました。
転機の一つは2007年末、大手美容室チェーンAsh(アッシュ)が美容師338人に対して未払いだった約4800万円の残業代を支払ったことだった。
アッシュの美容師らが「首都圏美容師ユニオン」を結成し、会社側と団体交渉をした成果だった。」
注目すべきは、練習残業が認められ成果としているが
その結果、Ash(アッシュ)は上場企業を断念してしまった。
つまり業界の社会的地位は後退してしまったということ。
私の周りで、生産性の高いサロンは営業時間外に練習をさせている。
無賃金で。
うちでも同じ。
しかもスタッフの士気は高い。
これは経営者とスタッフとの信頼関係の上に成り立つ。
関係が薄いチェーン店での成立は難しい。
Ashの件から、経営者の集まりで、練習時間をどうするか?が課題になった。
対策として2案
*練習は営業時間内
*有休を100%消化させ有給の日に練習させる。
時間内練習は生産性の低さに拍車をかける。
有給日の集中練習では技術は上達しない。
毎日の予習復習こそ上達の近道。
なのでチェーン店はほぼ低料金。
個人店は高料金が多い。
実は、見習いの頃の練習の習慣が将来の美容師としての安定を担保する。
独立しても努力を怠らない習慣が身につく。
巷では、多くの個人の飲食店と理美容室が閉店している。
理由は
『不味い!』
『下手くそ!』
共通事項は、暇な時間はテレビかネットでのゲームがお決まり。
日々の精進、進歩が無ければ客が見限るのは当然。
美容師の拘束時間が長いのはどうしようもない。
どうしてもトレーニングに時間が掛かる。
時間を掛けないと1000円カットのレベルが限界。
パーマやカラーまでは出来ない。
独立は閉ざされる。
その1000円カットも待遇が問題視されている。
問題は賃金が上がらなかったこと。
賃金の良さから、海外での就労が注目されています。
しかしながら労働時間は長い場合が多い。
小室(秋篠宮)眞子様のご主人の小室圭さんの職業はニューヨークの弁護士。
週労、6日で54時間超え。
日本のサラリーマンの基本労働時間の1.4倍。
但し、年収は2000万円なんだが。
Twitter社を買収したイーロン・マスクは
「週40時間の労働では誰も世界は変えられない」とツイート。
かねてより自分は週120時間労働だと述べた。
何故美容業界は賃金が上がらなかったのか。
カリスマブームで美容師が溢れ、デフレが直撃した。
チェーン店が挙って値引き競争に走った。
結果、生産性が下がってしまった事による。
美容師らは苦境から脱するために業務委託サロンに流れる。
ただ業務委託サロンで成功するのはほんの一握り。
多くは怠け者だから。
「どの業種も同じですが、従業員が離職する主な原因は、労働環境と人間関係です。
働く環境を整備する必要があるのに、美容室の経営者はほとんどそこに目を向けていない。
従業員のことを考えたビジネスモデルになっていないのです」
こう話すのは「ヘアガーデン・ テンダネス」(千葉市)のオーナー、海野貴裕さん。
「海野さんの美容室は、ユーザーに最も支持された店舗を表彰する「ホットペッパー・ビューティーアワード」(リクルート主催)で、4年連続全国1位になった。」
この「ホットペッパー・ビューティーアワード」、何が良いんだかわからない。
銀座で美容素人経営の業務委託サロンが選出されている。
安売り店。
正直選ばれたいとも思わない。
海野さん、現在は奥様との二人だけでの営業。
但し、高料金である。
このレベルで務まるスタッフは居ないというのであろう。
アシスタント時代、暮らしに余裕はなかった。
ある日、社長に居酒屋へ来てもらい、「1万円上げてくれないか」と相談したところ、断られてしまった。
その3カ月後、節税対策を理由に社長は高級車を購入し、従業員に自慢してみせたという。
その瞬間、退職を決めた。
これは笑える位あるある。
ここでは名前は伏せますが、ある大手チェーン美容室。
オーナー、FCオーナーは何故かフェラーリ。
スタッフの不満度は高く、離職率は高い。
行く末を案ずる。
私が独立前に店長として勤めていたサロン。
当時はそこそこの高給で雇われていた。
売り上げは倍近くになったが、私の給与は据え置きだった。
但し、オーナーの親(70代)の給料が私より高くなっていた。
まあ、オーナーの車は中古のクラウンだったが。
何の業界も独立し、調子に乗って買うのが小BMW。
この手のタイプは大方、店が無くなる。
自分のことしか考えない、従業員を大切にしない。
そんな経営を続けていると、美容師のなり手がいなくなり、業界全体が衰退する――。
海野さんの叫びは、きちんと届くだろうか。
海野さんに聞きたい。
「叫ぶだけでなく、行動していますか?」と。
もししてないのであれば是非とも組合の役員に手を挙げて頂きたい。
組合に加盟し、役職に就き、組合改革と業界の適正化に協力をお願いします。
#酸性パーマ#ノンジアミンカラー#ヘナ#香草カラー#ザクロペインター
#西ヶ原#西巣鴨#西ヶ原四丁目#ヘアーサロン#美容院#美容室#メンズカット
#髪質改善#頭皮トラブル#白髪ぼかし#ジアミンアレルギー