理美容師の国家試験について疑問を感じる。
多くの美容師が実技試験のウエーブやローラー巻きに対しての疑問や問題提起をしています。
しかしながら、実は変えるべきは学科試験の方です。
学科試験の内容が酷い。
『第48回美容師筆記試験』令和5年9月3日
*衛生管理
【公衆衛生・環境衛生】
問題12 わが国の平均寿命に関する記述のうち、誤っているものはどれか?
⑴ 2015年の平均寿命は、男女とも80年を超えている。
⑵ 2015年の男女の平均寿命の差は、10年以下である。
⑶ 平均寿命は2015年がピークである。
⑷ 戦後の平均寿命の延びの一因は、公衆衛生の向上である。
答え ⑶
平均寿命が我々理美容師の仕事にどうゆう関係があるの?
*保険
【人体の構造及び機能】
問題29 次の目の構造のうち、同行に入る光の量を調節する絞りの働きをするものはどれか。
⑴ 角膜
⑵ 虹彩
⑶ 硝子体
⑷ 毛様体
答え ⑵
毛髪や毛根なら兎も角、マツエクにも無関係。
*化粧品化学
重要にも拘らず、55問中、問題36〜40の5問しかない。
パーマ剤とカラー剤に関する問題は1問だけしかない。
しかも、知らなくても仕事に差し支えない設問ばかり。
*文化論及び美容技術理論
問題41〜55
15問もあるが
問題42 明治時代の服装に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ 警官や鉄道員の制服が洋装になった。
⑵ 女性の車掌(バスガール)が登場し、洋装の制服が採用された。
⑶ 海老茶袴が女学生の代名詞として流行した。
⑷ 宮中における大礼服や通常礼服が洋装と規定された。
答え⑵
何で明治時代の服装問題?
問題46
次のうち、スキャルプマッサージの基本手技の柔撚法(ペトリサージュ)に核当するものはどれか?
⑴ 皮膚を押さえつけながら強く擦る。
⑵ 指先だけではなく腕全体で、皮膚や下部組織に振動を与える。
⑶ 圧迫することで充血を調節し、刺激する。
⑷ 4指と母子を用いてもみほぐす。
答え⑷
AIによると
ペトリサージュとは
ペトリサージュ(petrissage)は、マッサージ技術のひとつで、
手掌や指を使って皮膚をつまんだり、押したりしながらもみほぐす技術です。
オイルトリートメントの“もみほぐし”とも言えます。
答えは⑴〜⑷全部を組み合わせたように思えますが。
どうなんだろう?
問題47 デザインに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
⑴ ドンディス形の3つの基本形は、正方形・円・正三角形である。
⑵ ポンゾ錯視効果は、角度・方向錯視を代表するものである。
⑶ 枠組み効果とは、枠組みによって対象の位置がずれて見える現象である。
⑷ 主観的輪郭線とは、実際には輪郭線が存在しないのに、あたかも輪郭線がそこにあるように見える現象である。
答え⑵
これに至っては全くの意味不明。
「遠近法」と「陰影法」を確立したとされるのがルネサンス三巨匠であり、その中でもダ・ヴィンチの貢献度は高いのだ。
「モナ・リザ」をよく見てみると輪郭線がなく、目や鼻などの境界部分は何度も色を塗り重ね、境界をわざと無くしているのがわかる。
それが「スフマート」と呼ばれるグラデーション技法であり、ダ・ヴィンチの代名詞ともなっている。
この様な知識は必要であろう。
問題48 刃物の材料に関する次の記術のうち、正しいのはどれか。
⑴ 鉄に炭素を加えると加工性が低下する。
⑵ ステンレス鋼は、炭素鋼に比べて錆に弱い。
⑶ コバルト鋼は、炭素鋼に比べて摩耗に弱い。
⑷ ステンレス鋼には、クロムが約3〜6%含まれている。
答え⑶
理美容師は鍛冶屋ではない。
問題51 のピンカールの問題も疑問に思う。
ピンカールの理論は必要であるのは事実だが、この出題はピンカール得意の私でも分からない!
令和時代、理美容師の国家試験に、流石にこれは無い。
『過去の筆記試験問題 – 公益財団法人 理容師美容師試験研修センター』
理美容専門学生の学力低下が著しい。
この10年、明らかに質は落ちている。
原因は2つ。
1.教育格差で専門学校の多くが掃き溜め化してしまったこと。
2.理美容専門学校の生徒数減で、競争原理が働か無い。
加えて、教員は生徒をお客様扱いで過保護になったこと。
近年、多くの理美容専門学校で教員の離職が高まっているという。
原因は学級崩壊で授業にやりがいを失い、教員が夢破れてしまうから。
学年20人位しかいない理美容専門学校はざら。
教育機関として機能しているのか甚だ疑問。
因みに、進学校と呼ばれる高校は1クラス40人、学年300人以上。
理美容専門学校は統廃合して学校数を減らし、生徒数を増やすべき。
そうしないと質が上がらず、優秀な理美容師が育たない。
社会からは魅力の無い職業とみなされ、結果的に自分らの首を絞める事になる。
我が娘達は幼少期、美容師になりたいといっていたが、
理美容専門学校の昼間部に通わせようという考えは全くなかった。
私と同じように大学に行かせ、理美容国家試験は通信課程で十分だと決めていた。
理由は理美容専門学校教育に学費200〜300万円の価値を見いだせない。
2012年(平成24年)に誕生した第2次安倍内閣は、
経済対策の一環として外国人の観光客を増やし、観光立国を掲げた。
2020年に訪日外国人観光客4,000万人を達成を目標とした。
当然インバウンドにより、外国人観光客によるヘアサロン利用客が予想された。
10年以上前、東京都美容組合のサミットで、理美容専門にも英語教育を義務化するべきであると提案した。
教員の確保等、ハードルが高く不可能であろうという回答であった。
少子化だからこそだったのだが。
たまに、お客様から
「うちの娘が美容師になりたい!と言っているのですが?」
という相談を受ける。
私の答えは
2つの覚悟があるのなら、美容師を志しても良いでしょう。
1.場末ではなく、表参道や青山などで働く事を志す。
2.大学に進学し(2部でも可)、美容師免許は通信で取る。
この覚悟があるなら良いでしょう!
優秀な美容師が集まる激戦区で勝負する覚悟がなければ、ただのパーマやで終わってしまう。
また高校時代から受験勉強を通し、競争意識と勤勉さが身に付いていなければゴールはQBハウスが関の山。
男の子には美容では無く、理容師を進める。
最早、美容は大和男児が属する世界では無い。
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