先月、東証1部上場企業の美容室TAYAの決済発表がありました。
『【速報】美容室を運営する田谷が決算発表。今期は21年3月期は-12.8億円の赤字決算。』
過去7期のうち6期が赤字です。
上場廃止も視野に入る淋しい決算報告です。
今期の売り上げは67億円。
ピークの2007〜8年の頃の売り上げは136億円。
実にー50%。
美容室TAYAは1997年 - 美容業界で初めて日本証券業協会(現・ジャスダック)に株式を店頭公開、後に東証1部上場企業となる美容室です。
当時の社長は田谷哲也さん。
1970年代半ばから「全アジア・ヘア&メイクアップコンテスト」を主催。
20代の頃、コンテスターだった私は何度か出場し入賞させて頂きました。
そんな縁で当時からTAYAには親近感がありました。
もう一つの業界の雄、YAMANOよりも。
美容学校の後輩MASAもTAYAの社員です。
時はカリスマ美容師ブームの真っ只中です。
株式公開の計画の話が出た時、当時仕事で親交があった『ACQUA』の綾小路竹千代さんとTAYAの株式公開について意見交換をさせて頂いた事がありました。
私は美容業界の社会的地位向上に良いことだという認識でしたが、
「美容という業種での初株式公開ですがTAYAさんはしんどそうですよ!」
というのがそばで見ていた綾小路竹千代さんの感想でした。
私が独立前にマネージャーとして勤めていた美容室でハウスモデルの女の子と話をしていた時のことです。
彼女は保育専門学校に通う学生でした。
通貨の話になり経済学の視点から話をしてあげると「なんでそんなことを知ってるの?」と怪訝そうに。
大学での選考が経済学部だからと説明すると、
「なんで大学出てまでこんな仕事しているんですか?」が彼女の答えだった。
○❘ ̄❘_、
大学を卒業して美容業界に飛び込んだ私は、仕事で上に登るにつけ美容師の社会的地位の低さの現実を味わされていた。
やるせなかった。
美容のコンテストを引退した頃から、いつも頭にあったのは「どうしたら理美容師の社会的地位を高められるか?」だった。
20代半ばの頃ある経営セミナーで将来の夢を聞かれたことがあった。
店を持つ!親の家業を継ぐ!独立する!多くの受講者の答えだった。
そんな中、私は
「自社の株式公開です!」
どよめいた。
失笑もあった。
空気読めてない?
若気の無鉄砲?
でも理美容師の地位の低さと業界の将来を案じ真剣だった。
それ以前に駆け出しの頃、メーキャップアーティストの師匠であるハタ・チアキ先生から教えられた言葉がある。
「夢とは簡単に叶えられないもの。最後まで持ち続けた者が勝つ。」
だから当時の私にとって株式公開は『夢』なんです。
ただTAYAは株式公開後、シャンプーという低料金ブランドサロンを打ち出し我々の期待を裏切った。
そして迷走した。
上場後、TAYAの企業活動の中に解せないことが多々目につき始めた。
極論はTAYAはクリエイティビティを追究してきたのだが、TAYAの規模でクリエイティビティを高く保つには人材が圧倒的に不足する。
クリエイティビティの割にはスタッフの平均月額生産性も70万円と褒められた数字ではない。
確か1部上場公開時の株価は¥1650前後で以降は公開価格を下回り続け現代は¥550前後です。
売り上げ以上に下がっている。
外国人技能実習制度等、このまま理美容業界が地盤沈下してしまうのは寂しいことです。
どげんかせにゃならん!と思うのですがあかんのかな?
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