貧血のお客様のパーマの仕上がりです。
フィンガーブローでほぼ乾かしただけです。
貧血毛は通常のチオグリコール酸のパーマ剤が使えません。
チオグリコール酸に過剰反応してチリついてしまいます。
25年前、ワーファリンを服用している方の髪の毛がパーマでチリついてしまう事に戸惑いました。
放置タイムを2分づつ短くしてみます。
当時の一番弱いシスティン系のパーマ剤でも放置タイム5分でチリつきます。
パーマ剤を水で倍に希釈し3分にするとかからないにも拘わらずチリつきは出ます。
これは痛むという状況ではない。
早々ベル・ジュバンスと十仁パーマを取り寄せ試してみた。
共に従来のパーマ剤と比べ仕上がり感は良いのだが良いのだが十仁パーマの方がほぼチリ付きが皆無。
最近、貧血の方の髪の毛も同じ特徴がある事が分かりました。
ベル・ジュバンスと十仁パーマそれぞれの違いは
*ベル・ジュバンス
弱酸性+チオグリコール酸(強還元力)
なので還元力が強い
*十仁パーマ
高アルカリ性+亜硫酸(弱還元力)
なので膨潤力が強い。
つまり還元剤のチオグリコール酸がいたずらをするということに気が付きました。
還元とは
このように毛髪の内部の側鎖をバラバラにすることである。
膨潤とは
このように薬剤が浸透しやすくするために、毛髪を膨らませて隙間を作ることです。
髪の毛のパーマによるダメージは膨潤と還元作用によります。
通常は膨潤の方が傷むという方が多いようです。
ベル・ジュバンスと十仁パーマそれぞれダメージ要因が片方しかありません。
なので通常のパーマ剤に比べ、ダメージは少ないのです。
しかしながらワーファリン毛と貧血毛はチオグリコール酸がNGです。
ワーファリンは血管内に血栓ができない様、人工的に血液をサラサラにします。
その血液から作られた毛髪はアミノ酸がデリケートなようです。
また貧血はヘモグロビンの働きが弱く、毛母細胞に栄養が行き難くなります。
結果、ワーファリン毛と同じ特徴の髪の毛になるようです。
現在私共のサロンではワーファリン毛と貧血毛はチオグリコール酸の含まない酸性パーマを用意しています。
還元と膨潤の両方のダメージ要素が有りません。
仕上がりはベル・ジュバンス、十仁パーマ以上でチリ付きは全く出ません。
残念ながら健康毛にはかかりませんが。
写真のお客様のカラーは毛髪に負担をかけたくないので、色素量の多いクイックカラーを使用し、タイムは10分です。
アルカリ水素も混ぜます。
髪の毛のダメージは乾燥なので。
パーマでどうしてもチリついてしまう方、ご相談ください。
我々は『髪の悩み』『頭皮トラブル』『お肌の悩み』のお悩み解消に力を入れております。
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