独立と同時にパーマ剤の徹底的な分析を始めた。
膨潤と還元を解り易く表現すると、
膨潤=茹でる前のパスタの束を鍋に入れて広げる感じ。薬剤を浸透しやすくする。
還元=髪の毛のタンパク質をばらすこと。ゆで卵に例えると、ゆで卵カッターで分解する感じ。
それで毛髪をロットに巻き形状記憶させるのがパーマです。
髪の毛は20種類のアミノ酸が複雑に絡みあって出来ています。
なので非常に丈夫で、ミイラに毛髪が残るのです。
十仁パーマのサルファイト剤はPh10前後の高アルカリで毛髪を最大限膨潤で広げ、
亜硫酸塩という穏やかな還元剤で毛髪をばらしウェーブ形成を行います。
ベル・ジュバンスではPh4の弱酸性で、膨潤はさせずにチオグリコール酸の還元力で毛髪をバラバラにします。
十仁パーマのサルファイト剤は15年位前に各メーカーから販売されましたが、
今は殆ど流通していません。
やはり『使いこなせない』のでしょう。
ベル・ジュバンスサロンは残っていますが、ヴァンテアンではもう使っていません。
2液処理に時間がかかり過ぎるのと、宗教的な感じがあるのです。
ジュバンスサロンの多くが薬事法に反した使用例を公言しています。
乳児の死亡事故も起こしています。
今はヴァンテアンではベル・ジュバンスに代わりスピエラを使用しています。
弱酸性のノンチオグリコール酸です。
余談ですがスピエラの情報収集の際、ネットでスピエラのメーカーは昭和電工とあったので
製品説明を聞きたく、昭和電工に電話をかけました。
でも話が嚙み合わない。
昭和電工でパーマ剤なんて作っていませんが、化粧品メーカーに卸しているというのを
車内で聞いたことがある!との事。
スピエラとはDVDとかの電子メディアの表面加工に使われる薬品との事です。
製造メーカーが昭和電工。
美容とは無関係なので、当然相手は話が見えない。
お互い大笑い。
ジュバンス系にしても十仁パーマにしても、非常に弱い薬剤なので
パーマをまく際のロットの選択が非常に細く、薄くベースで巻くため、
美容師の多くが対応できません。
なので敬遠されるのでしょう。
繰り返しになりますが、ワーファリンを服用している方の多くは
チオグリコール酸がNGなのでサルファイ剤かスピエラの選択となります。
サルファイト剤よりは、スピエラの方がより穏やかです。
要するに『重要なのは知識とテクニック!』
左から
十仁パーマ系のサルファイト剤、
ベル・ジュバンス系の酸性チオグリコール酸、
スピエラ=ラクトンチオール (ノンチオグリコール酸の酸性パーマ剤 )
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