ショートスタイルの縮毛矯正です。
ロングと違い、丸みのあるフォルムを損なわないように仕上げます。
結構なうねりがあるのですが縮毛矯正をしているとは気が付かない自然な仕上がり感です。
丸みが損なわれていません。
縮毛矯正は熱によるタンパク変性の特性を利用して行います。
たんぱく質の代表の卵を例に解り易く説明しますと
卵は生卵の状態ではまんまでもかき混ぜてもドロドロですが、熱を入れると固まります。
この熱を入れて固まるという形状記憶を利用して行うのが縮毛矯正です。
因みにデジタルパーマも同様です。
ストレートパーマが出始めの頃はプラスティックパネルに粘性の高い縮毛矯正剤で張り付けて行う方法でした。
癖の弱い毛はボリュームダウンするのですが、強い癖には効果薄でした。
当時は無かったのですがし薬剤が塗布され膨潤還元した状態の毛髪をコームでしごいて引き延ばすので、ブリーチ毛などのハイダメージ毛には絶対に施術できません。
現在の熱アイロン法により熱によるタンパク変性効果で格段の仕上がり感になりました。
当初は濡れた状態からのアイロンプレスでしたが、現在はブローで丁寧に乾かした後にアイロンプレスを行います。
それにより毛髪の芯は生卵の状態で保たれ自然な仕上がり感になります。
矯正は上の図のコルテックスの部分に作用します。
乾いた状態でのアイロン操作は熱がコルテックスの中心に近い部分にまで達しません。
水分は空気と比べ熱伝導率が高いのです。
熱い鍋の取っ手を持つときに濡れタオルではなく乾燥タオルを使うといつまでも熱くなく持ち続けられますよね?
濡れタオルは熱伝導で熱くなりそうはいきません。
なので毛髪の中心部がタンパク変性しないのです。
ブローで中心部まで熱伝導しないのはアイロンに比べ圧倒的に温度が低いからです。
ドライヤーのノズルからの風の温度は90度位といわれます。
アイロンは150〜180度位です。
水の沸点は100度です。
縮毛矯正の失敗で毛髪がビビりちりつくのは、高温アイロンで濡れた毛髪にプレスし毛髪内部の水分の沸騰させてしまうからです。
低価格の縮毛矯正はだいたいこの方法です。
ネス変性が強過ぎ不自然なツッパリ感の仕上がりになります。
上の図はパーマ剤による還元作用と再結合の図です。
縮毛矯正はこの還元とタンパク変性効果を利用して施術します。
還元剤によるシスチンの切断は2剤で再結合しますが、熱でのタンパク変性は元には戻りません。
ゆで卵はどうやっても生卵には戻りませんよね?
つまり髪の毛は熱変性の方が結果的には傷むのです。
ところが多くの美容師はこのことが理解出来ていないのです。
還元が不十分なので伸びない。
又は過高温アイロンで髪の毛を傷める。
または髪の毛に水分が残り過ぎた状態でアイロンを入れた結果、髪の毛は加水分解してしまう。
縮毛矯正のコツは毛髪の十分な膨潤と還元を見極め、先ずはブローでうねりを残さず伸ばします。
そして髪の毛の状態に合った温度設定でのアイロン操作です。
まあこれが難しんですけどね!
読みというアナログの極みなので。
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