セミナーなどで
「そんなんじゃ今の若者は使えません!」
とよく言う。
私もしばし言われる。
失われた30年という言葉がある。1991年以降成長が止まってしまった日本を指している。
この30年間でアメリカ合衆国は経済が2倍、ヨーロッパの北側諸国は1.5倍に経済は成長できた。
何故日本は成長できなかったのか?
20世紀とは何だったんだろう?
『20世紀は、2度の世界大戦とその後の冷戦、植民地の独立などにより、何度も政治的なパワーバランスの大きな変化が訪れた。19世紀までの西欧列強による植民地争奪競争と市民革命の流れは終了し、20世紀の初頭には列強による本国と獲得した植民地保護(帝国主義体制)を維持するために、勢力均衡による安全保障が図られるようになり、また市民革命や人権問題(白人至上主義等)などにおいては後まわしとされがちだった、社会改革・改良への要求が強まった。また日本の近代化の成功や日露戦争の勝利に刺激され、中国では辛亥革命[注 2]が起き、またイスラム圏の民族運動が盛んになった。
列強による勢力均衡が破れた時、第一次世界大戦が勃発した。この大戦は総力戦となり、ヨーロッパは疲弊し国際的な影響力が弱まった。また厭戦気分と専制政治への反感から、ロシア帝国では史上初の社会主義革命が発生し、世界最初の社会主義国家であるソビエト連邦が成立した。この大戦において敗戦国となったオーストリア=ハンガリー帝国、ドイツ帝国、オスマン帝国もまた、ロシア帝国同様に崩壊し、ローマ帝国以来およそ1900年以上の長きにわたって続いてきたヨーロッパにおける帝国支配の歴史は、名実共に崩壊の時を迎えた。その後の1930年代には世界恐慌が発生し、ここで行き詰った枢軸国と、植民地大国である連合国との間で第二次世界大戦が勃発した。』
Wikipediaより
理想にしか過ぎなかった社会主義に多くの『民衆』は幻想を抱き、ソビエト連邦が誕生した。
しかしながら70年で国の歴史を閉じた。
第1次世界大戦の敗戦により締結されたベルサイユ条約によりドイツ国内は疲弊しきっていた。
ナチス党を引っさげて登場したアドルフ・ヒトラーに『民衆』は救世主と仰ぎ狂喜乱舞して第2次世界大戦へと突き進んだ。
結果はベルリン宣言により国としての主権を奪われ国は東西に分断された。
不況と経済制裁による物資不足に苦しむ日本の『民衆』の多くは日本の帝国軍国主義を後押しした。
民衆は戦争を肯定し、日本は大戦に参戦した。3年半の戦争は悲惨を極め、300万人の戦没者を生み出した。
小泉政権誕生、民主党による政権交代も多くの『国民=民衆』は白紙委任状の如く舞い上がって支持していた。
しかしながら小泉竹中コンビは多くの非正規雇用を生み出し、格差社会を加速した。
先日『朝まで生テレビ』で竹中平蔵さんが非正規雇用の規制緩和策の批判に対して
「日本は欧米諸国と違い、解雇できないんですよ!」
と言っていたのが興味深かった。
また郵政民営化においてはその後の日本郵便株式会社の混乱を招くと同時に国民に対して不便さを露呈させた。
『国民=民衆』の圧倒的支持を得て政権交代を果たした民主党は暴挙である消費増税法案を成立させ、行き過ぎたる円高やデフレを止められず、多くの日本企業が世界市場で存在感を失なわせた。
このように民衆は時に大きく誤った判断を下す。
原因はマスコミによる言論の誘導などもあるだろうが、一番の要因は国民の無知さであろう。
「そんなんじゃ今の若者は使えません!」
若者を使うために若者に寄り添った政策の結果、何が起きたか?
ゆとり教育などというとんでもないものが登場した。
ゆとり教育を批判すると教育関係者は口を揃えて以下のように言います。
「80年代、義務教育の現場で何が起きていたか思い出してください。
卒業式には校庭にパトカーが睨みを利かし、それでも屋上から消火器が降ってきたのです。
団塊ジュニアの行き過ぎたる受験戦争から来るストレスの爆発です。
もしゆとり教育を導入しなかったら日本の義務教育の公立中学校は崩壊していたでしょう。
原因は団塊ジュニアの行き過ぎた受験戦争による子供たちのストレスが原因です。」
昭和55年度 第60回大会初優勝時の平尾誠二さん率いる伏見工業高校
優勝旗を持つ選手と平尾誠二さんの隣の選手の顔が校風を物語っている。
上級生には彼らも脱帽する先輩がいたという。
確かに1980年の頃から日本中で起こったスクールウォーズ現象は社会問題になっていた。
ただ解決策は円周率を3.14から3にすることではなかった。
ではどうすればよかったか?
何度も言わせて頂きますが、
1.1クラスを15人程度にする。それにより教員がきめ細かな教育と生活指導ができる。
大学のゼミの多くがこの位なのはその辺が理由であろう。
2.運動部の顧問は外注する。
野球部は張本勲、サッカー部は田中マルクス闘莉王、柔道は篠原信一、ラグビーは松尾雄二、そして吹奏楽は矢沢永吉。
学級崩壊どころかモンスターペアレントも起こらない。
我が母校本郷高校は古豪時代のラグビー部、サッカー部、ボート部等の監督の先生方はクラス担任を受け持っていなかった。
現在でも私学の運動部強豪校は多くがそうである。
普通に考えてクラスと部員の両方管理は不可能です。
私が通っていた頃の本郷高校体育教官室はまさにアウシュビッツか北の強制収容所の如く恐れられていた。
だから学級崩壊もモンスターペアレントも皆無だった。
余談ですが、
当時の柔道部監督はインターハイベスト16の部員を、外ではパチンコ屋の用心棒を締め落とした。
恐るべし!でもマイカーは軽自動車だった。
3.用務員を多く雇用し、教員が授業と生活指導に集中できる環境を整える。
教員が授業と生徒指導以外の雑用に忙殺され過ぎです。
高校訪問して感じるのは公立の教員の方が雑務に追われているように感じる。
そうすればロスジェネ対策にもなった。
日本は教員に限らず現場での公務員が圧倒的にたりない。
91年、日本の国並びに個人のGDP、そして学習能力は世界一を誇った。
しかしながら令和の今、辛うじて国のGDPは世界第三位だが、国民一人当たりのGDPと国際学習能力は30位にまで転げ落ちてしまった。
その結果経済成長は止まり、今や発展途上国どころか衰退国家に成り下がった。
しばし起こる道路の陥没やトンネル崩落。街にあふれるウーバーイーツの配達員。
30年以上前の東南アジアの様相である。
夢のない国になり結果として若者の死因の1位が自殺という異常な国になってしまった。
つまり若者に対して寄り添った政策の結果が若者を不幸にしているという現実である。
日本の祝日数は先進国でTOPである。
政府は有給休暇消化率100%を政府方針として掲げている。
今の日本が100%の有給消化を行うと平均労働時間はギリシャや南米と並び、待ち受けるのは経済破綻である!
多くのエコノミストがが警笛を鳴らしている。
この誤った方向性に国民が気が付くべきである。
さもないと今後も社会に対してロイヤリティも尽くさずの働かない労働者を解雇できずで企業の中に巣作る。
今年日本人ノーベル賞受賞者が途切れた。
更なる衰退国家へと突き進んで行く。
コロナのワクチンもアメリカ、イギリス頼み。中国でさえ自国調達の可能性が高まっているにも拘わらず。
ITや電気自動車でも日本は大きく後れを取ってしまった。
蓮舫さん、2番じゃ駄目なことが解りますか?
全否定はしないが、
「そんなんじゃ今の若者は使えません!」という論者達に問いたい。
若者に限らず現代人を甘やかす環境の中で、勤勉さと学習能力が低下し、経済を含め全てに於いて国力が衰退する国の若者にどうやって夢を与えられるのか?
国家衰退をどうやって止めるのか?
経済成長が無い限り、国民に幸福感は与えられない。
この質問に明確なるお答えを頂いたことが無い。
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